ブラック・ク・クランズマンを見る

テレビで見たよ。

久しぶりのスパイク・リー作品だ。クルックリン以来なんつったら、映画ファンから殺されそうだな。

 

正直、KKKの存在に斬り込んだ意欲作だと思う。しかし、そのKKKの描き方があまりにもショボくて、地元の町内会のオッさん集団レベルなのはいかがなものか。まあ、「あんまり凄い組織として描きたく無い」っていうスパイク・リーらしい頑固な意図を感じてしまうのであるよ。いい加減、そんなモン、捨てちまえよ!

せめて、観客の理解の超えた狂人をあと3人はKKKに入れとくべきだったな。チェーンソー持って意味なく暴れ回るヤツなんかがいれば、最高だよね。

 

あと主演のニーちゃんが軽くて軽くて、ちーとも思い入れができない。まるで、ドゥ・ザ・ライト・シングの主演時のスパイク・リーみたいだなあと思って資料を見ると、ワシントンの文字。まさか、あのデンゼル・ワシントンの息子じゃねえだろうなあ?って息子かい!なんでこいつはオヤジと違ってこんなに重厚感が無いのよ!

これきっとさ、この兄ちゃんずうっーといい人生を歩んできたんだろうな〜・・・としみじみと感じてしまう。と同時に、我が人生の不遇を呪う。チクショー!

 

という事で、スパイク・リー、残念ながら下記にて撮り直しだ。

・主演をデンゼル・ワシントンに変更

・共演をアダム・ドライバーから、ミスター・オレンジ ティム・ロスに変更

KKKをもっと狂った集団に描け。チェーンソーで暴れ回る家族、講釈をたれながらバットでやたらめったら殴りまくる奴、ヨダレ垂らした謎のヒッチハイカーなどを登場させろ。

 

その他はよかったぜ。

でも、あのラストじゃ、アカデミーは取れないだろうな。ま、あんなモン、いらねーんだろうけど。

Too Late to Turn Back Now

Too Late to Turn Back Now



 

今夜、トラブル・ピーチにて

 

「先輩、この店、いいっすね」

 

「だろ?俺だってさあ、魂売った後のエアロスミスとか、魂売った後のチープトリックとか、ジャーニーの野球の曲みたいなゴリゴリの産業ロックばっかりかかるような店じゃなくてね、たまにはこういうガチな大人のアメリカン・ロックがかかる店で飲みたいんだよね」

 

「わかります。しかし、こんな店、まだあったんすね〜」

 

「ああ。今日は泊まりだから、終電気にせずゆっくり飲もうや」

 

「はい!あ、先輩、この店も聴きたい曲のリクエスト受け付けてくれるみたいすよ」

 

「ちょ、ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと待て。お前、この店のリクエスト・システムはなあ、素人が気軽に手を出せるようなシロモンじゃねえぞ」

 

「はあ」

 

「ハードロック・カフェで、マイ・シャローナとかフロック・オブ・シーガルズとかリクエストして喜んでる世界とは全くの別物なんだぞ」

 

「分かってますよ」

 

「ほお。じゃあ、本リクエスト入れる前に、俺にお前の魂の選曲を聞かせてもらおうか」

 

「はい。まず、オールマン・」

 

「もういい。まさかいきなりNGワードぶっ込んでくるとはね。さっき飲んだギネス吹き出しそうになっちまったぞ。それダメだ。ちなみに第2候補は?」

 

「えっと、クラプトン・」

 

「ふざけるもいい加減にしろよ。お前、この店で一見さんの客がリクしちゃいけない「全米代表」と「全英代表」言っちゃったよ」

 

「なんでですか?」

 

「なんでもクソもあるか!店の名前と看板から思いっきりオールマン臭出まくってんじゃねーかよ。これ創業以来ずうっーとずうっーとかかってるだろ。どう考えても、店の人、何千回、何万回って聴いてるよな。・・・いい加減飽きてるだろ、いくら好きでも」

 

「はあ」

 

「クラプトンも一緒。まさかリクエスト曲レイラじゃねえだろうな?デュアン・オールマンとクラプトンって、実は接点濃いんだよ。だからこの店でクラプトンもバンバンかかってるはずだ。とはいえ、誰かの命日とか記念日なら、話は別だけどな」

 

「あ、1979年の今日、クラプトンが水戸でライブ演ってますね」

 

「どんな記念日だよ!って、もしかして行ったの?」

 

「生まれてません。しかし、水戸に来てたんだ〜」

 

「だから?」

 

「クラプトン、納豆食ってる可能性高いっすね」

 

「だから?」

 

「あの粘り強いスライド奏法、納豆の影響かも?」

 

「んな訳あるか!」

 

「じゃあ、そういう先輩のリクエスト教えて下さいよ」

 

「ん?しょうがねえなあ。まずはね、ヴァン・モリソンのデュエッツってアルバムな」

 

デュエッツ:リワーキング・ザ・カタログ

デュエッツ:リワーキング・ザ・カタログ

 



「はあ」

 

「次は、ルーシー・フォスターのレット・イット・バーンな」

 

Let It Burn

Let It Burn

  • アーティスト:Ruthie Foster
  • 出版社/メーカー: Blue Corn Music
  • 発売日: 2012/01/31
  • メディア: CD
 



「ちょっと待って下さい。それってAmazonプライムの「ピーター・バラカンが選ぶ21世紀の愛聴盤」じゃないすか!」

 

「あ、バレた?」

 

「バレたも何も、先輩が僕に「黙ってこれ聴け!」ってすすめてきたんじゃないですか⁉︎」

 

「そうだっけ?・・・あ!この身を削ぐようなギター・カッティングのイントロ、きたーーー!!STILL ILL!!!」

 

「嘘でしょ!いつの間にリクエストしてたんすか!って大丈夫なんすか?この店でNEW WAVEは?」

 

「大丈夫、大丈夫。ニューウェーブなんつってるけど、今やオールド・ロックだから。ほら見ろよ、店の男の子もノリノリだろ?」

 

「まあ、そうですね」

 

「生身の人間が出してる音はね、みんなロックなんだよ」

 

「こうなると、先輩もニューウェーブ・ロックバー開きたいっすね」

 

「いいね!ニューウェーブ・ロックバー!」

 

「店の名前どうします?」

 

「スティル・イル?」

 

「客来ないでしょ」

 

「ゼア・イズ・ア・ライト・ザット・ネバー・ゴーズ・アウト?」

 

「長すぎです」

 

「プリーズ・プリーズ・プリーズ・レット・ミー・ゲット・ホワット・アイ・ウォント?」

 

「だから長えよ」

 

「ブルー・マンデー?」

 

「あんた、客呼ぶ気無いでしょ」

 

Still Ill

Still Ill

 

 

クリープのいらないこの世の中なんて

「ねえ、お父さん。ドラえもんの道具が一つ使えるとしたら、何がいい?」

 

「あ〜?んなのタイムマシーン一択だろうが!下らねえ質問してくんじゃねえ!このクソガキが!」

 

 

俺はスペシャルな男になりたかった

愛しの君がクソったれなぐらいスペシャルな存在だから

(ガゴッ、ガゴッガゴッ:全てをぶち壊す効果音)

でも俺は虫ケラ野郎なんだーーー!うわーーーー!うわーーーーーー!

 

 

ああ、あの時、俺は、確かに虫ケラなんかじゃなかった。

そうだ。もしかしたらファッキン・スペシャルな存在だったかもしれない。

だけど、二日酔いの朝に14インチのブラウン管テレビから流れ出したレディオヘッドとかいうバンドが演奏するクリープとかいう曲を聞いた瞬間、俺はなぜか「自分は虫ケラだ」と思いだし、いやむしろ「虫ケラでありたい」と思いはじめてしまった。

 

で、現在に至る。あの日から俺は、ずっとずっとパーフェクトにファッキンな虫ケラだ。

で、レディオヘッドだよ。あれから全世界的に売れてんじゃねえかよ。まるでファッキン・スペシャルな存在じゃないかよ。ふざけんなよ、レディオヘッド

 

俺はトム・E・ヨークに直接クレームする為、イギリスに飛んだ。

意外にも、トムは俺の訪問を快く受け入れてくれた。

 

「あんたのクリープのせいで、俺の人生は虫ケラ人生だよ。いったいどうしてくれんだい」

 

「ああ、それは悪かったね。でもちょっと待って。君の事は覚えてるよ。忘れもしない1998年の1月24日、君は赤坂ブリッツにライブを観に来てくれたよね」

 

「!」

 

「君に間違いないね。あの時、いつもは絶対に演らないクリープを演奏したんだ。実はあれは、君のために演奏したんだよ」

 

「え?!」

 

「そんなに驚くなよ。あの時、誰よりも大きい歓声をあげてくれたじゃないか」

 

「・・・。」

 

「まあ、君の人生を乱してしまったのならば、謝るよ。お詫びといってはなんだけど、このタイムマシーンを君にあげるよ。さあ、これに乗って、好きな時間に飛んで行ってくれよ」

 

俺はトムがくれたタイムマシーンに飛び乗った。行き先は一つだ。

もし過去に戻ってアイツを救えるのならば、俺の人生なんか一生虫ケラで構わない。

 

 

 

今夜は綺麗な月がでてらあ。グレープフルーツみてぇな月ってったのはトム・ウェイツで、サクランボみたいな月っつったのはプリンス様さ。どっちも美味そなフルーツだわな。おい、つまんで食っちまうぞ、お月さんよ。

今夜のお月さんがそうさせたのか、携帯の電話帳に入ってる女の電話番号、ア行にいる奴から順番にかたっぱしから電話をかけて誘い出す。金曜日の夜だってのに、どいつもこいつも釣れない返事さ。最後の最後、ワタナベ・ワカがつかまった。想定外にワタナベまでいっちまったよ。まったく、逆からいけばよかったぜ。ずいぶんと電話代を無駄にしちまった。

バーのカウンターに腰かけて、メニューの最初に載ってる酒から順番に頼んでいく。困った事に俺は酒に強くてな。なかなか酔いが回らねえ。最後に出てきたロンリコで、ようやく酔っ払ったみたいだ。参ったな。最初からロンリコいっとけばよかったぜ。ずいぶんと金と時間を無駄にしちまった。

Moondance

Moondance



 

 

怒りのアフガン

あけましておめでとうございます

ことしはじんせいはつのはつひのでをみながら

らんぼおのことをかんがえましたよ

あ、らんぼおってのはあるちゅうるのほうじゃなくて

じょんのほうですよ

 

タランティーノの新作を見る度にブログの更新が止まってしまうのはいかがなものか。まあ、それだかけ打ちのめされてるって事ですよ。思えば、「レザボア・ドッグスからのパルプ・フィクション」のコンボで、俺がずっとずっと抱いていた「映画監督になる」って夢を木っ端微塵に砕ききった憎たらしい奴。タランティーノさえ現れなければ、俺は予定通りに映画監督になり、主演女優と結婚し、別れ、また主演女優と結婚し、別れていたはずなんだ。タランティーノさえ出てこなければ・・・。

いや、こんな事は、人生初の初日の出を見ながら考える事じゃないだろ。目を覚ませ!立ち上がれ!今年はそろそろタランティーノに逆襲しないといけないな。届かないと分かっていても、残りの矢、全部射っちまいなって。

 

あ、恒例の新年一発目ソングは、NHKFMから流れてきたこの曲だった。今年はベタな年になりそうだぜ。

New Year's Day

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