ブラック・ク・クランズマンを見る

テレビで見たよ。 久しぶりのスパイク・リー作品だ。クルックリン以来なんつったら、映画ファンから殺されそうだな。 正直、KKKの存在に斬り込んだ意欲作だと思う。しかし、そのKKKの描き方があまりにもショボくて、地元の町内会のオッさん集団レベルなのは…

今夜、トラブル・ピーチにて

「先輩、この店、いいっすね」 「だろ?俺だってさあ、魂売った後のエアロスミスとか、魂売った後のチープトリックとか、ジャーニーの野球の曲みたいなゴリゴリの産業ロックばっかりかかるような店じゃなくてね、たまにはこういうガチな大人のアメリカン・ロ…

クリープのいらないこの世の中なんて

「ねえ、お父さん。ドラえもんの道具が一つ使えるとしたら、何がいい?」 「あ〜?んなのタイムマシーン一択だろうが!下らねえ質問してくんじゃねえ!このクソガキが!」 俺はスペシャルな男になりたかった 愛しの君がクソったれなぐらいスペシャルな存在だ…

今夜は綺麗な月がでてらあ。グレープフルーツみてぇな月ってったのはトム・ウェイツで、サクランボみたいな月っつったのはプリンス様さ。どっちも美味そなフルーツだわな。おい、つまんで食っちまうぞ、お月さんよ。 今夜のお月さんがそうさせたのか、携帯の…

怒りのアフガン

あけましておめでとうございます ことしはじんせいはつのはつひのでをみながら らんぼおのことをかんがえましたよ あ、らんぼおってのはあるちゅうるのほうじゃなくて じょんのほうですよ タランティーノの新作を見る度にブログの更新が止まってしまうのはい…

ワールドカップ

昭和40年代生まれ男である俺達の時代は、「少年のスポーツ」と言えば、まだ野球一択だった。(文脈に全く関係無いが、「キング・オブ・スポーツ」といえばプロレスである。異論は認めない。)放課後、ドロップ・ハンドルの自転車の後部座席横に無理矢理設置…

ワンスアポンナ延長戦

タランティーノのワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド。Esquireの60年代特集のページをワクワクしながらめくっていた青かった頃の自分を思い出しました。世間の評価通り傑作だと思うし、大好きだ。だけど、なにかが足りないと思いませんか、お客さ…

ワンスアポンナタイムイン・・・

会社を早退し、タランティーノの映画を見に行く。あくせく働く会社のみんなを残してオフィスを去る。去り際、みんなゴメンよ、と心に思う。でも、もしも実際にパラレル・ワールドが存在するとしたら、俺は確実に君達とでは無く、タランティーノ組で働く人生…

日本代表対パラグアイ戦を見に行った話

久しぶりの更新。相も変わらずなんて事のない人生を歩んでいるわけで、正直、書きたい事もあまり無い。もしかしてこれが幸せってヤツなんかな〜と、ぼんやり思う。 ・・・否!絶対に違うぞ!目を覚ませ!ウェイク・ア〜〜ップ!!! というわけで、久しぶり…

今夜、ハードロック・カフェにて

「終わったね、フジロック」 「終わりましたね」 「やっぱしCURE最高だったな〜」 「え?先輩、行ったんですか?」 「配信で見た」 「配信、最高ですよね」 「配信最高!」 「ちょっと待ってください。先輩のその意見について、僕、一言言わせてもらってもい…

デカいテレビの生きる道

デカい家を借りて住んでいる。残念ながら自慢では無いんだ。家は相当ボロい。昭和の香りがぷんぷんする家だ。息子の友達が家に遊びに来て、「や〜い、お前ん家、おっばけや〜しき!」って言いやがった。トトロの見すぎなんだよ、クソガキが。 仕方ないので、…

今日が私の

車から急に異音が鳴り出した。信号待ちで停止中に、キューーッと音がする。 何これ?オナラ? 笑)車が泣いてんだよ やだ この音がいいネって 言わない。言うわけない。 また泣いてるよ なんだかさ、サンラのサックスの音に似てる気がする 何?サンラって? …

喫茶店

彼女の実家は、喫茶店を営んでいた。 「喫茶店なんて、タッチみたいだな」 「タッチって何?」 「知らないんなら、いいや。ジャズ喫茶とかなの?」 「そんなカッコいいのじゃないよ。純喫茶っていうのかな?普通の喫茶店だよ」 「コーヒーは水出し?」 「そ…

ファイトクラブ

あれは確か1990年の話だ。あの日、俺は死にかけた。 彼女も無く、友達も無く、生きる目的も無く、ただストレスと小金だけはやたら持っていた。夜な夜なライブハウスやクラブに出かけて行っては、許容範囲外の酒を喰らい、酔っ払ってフロアを縦横無尽に飛び跳…

ミックス・テープ作成記

「あなた、音楽好きなんだから、バスケの練習中に流すBGMを作ってよ」と、カミさんから頼まれる。なんでも、最近、ミニバス少年団の練習中に体育館で音楽を流し始めたらしい。 「そんなの、ガキ供が大好きなヨネヅとかワニマ流しとけばいいじゃん」 「それが…

ジョー

小学校に入学したばかりの三男が、登校拒否気味だ。毎朝、「頭が痛い」だの「腹が痛い」だの「今すぐ体温計で熱を測れ」だの、こちらに訴えてくる。 次男「おい、1年生が小学校で1番楽しい時期なんだぞ。今が楽しくないと、この先は、地獄しか待ってないぞ」…

ラスト・グッバイ

困った事に俺達は、京都と東京で離ればなれさ。だから、長距離電話で定期的に情報交換をしていたんだ。話題の中心はいつも、映画と音楽の話だった。「今度、レザボアドッグスっていうもの凄い映画が公開されるぜ。渋谷でだけどな」って教えてくれたのは、悔…

今夜、ハードロック・カフェにて

「先輩、そろそろ平成も終わりですね」 「だな」 「この30年、色々ありましたね」 「俺はあんまり無かったけど」 「無きゃおかしいでしょ」 「いや、いい事一個も無かった。ずっとずっと低空飛行だ」 「そんな事言わないで下さいよ。洋楽に関しては、輸入盤…

少年団と中年団

下の息子がずっとずっとず〜っとサッカーを習いたいと言っていたので、重い腰を上げて少年団に入団する。団は、まあ予想通りだったが、すこぶる親としての居心地が悪い。3分で帰りたくなる。やはりサッカー好きの父親が多く、全員が練習に親子で参加している…

サーチ&デストロイ的な彼氏

バイト先でいい感じになった女子から、「芸大の学祭に行かへん?」と誘われる。もちろん2つ返事でOK。しかし、こっちがOKした後に「私のカレシがその芸大にいる」とぶっ放しやがった。あ、やっぱコイツカレシいるんだという軽い喪失感と、だったらなんであ…

ボツ

実は、ずっと書き溜めていた小説のようなもんがある。正確には、あった。 その内容は・・・ とある学園の体育祭の話。その体育祭では、毎年恒例である応援部主催の応援バトルが、体育祭一番の盛り上がりを見せるイベントとなっている。応援バトルの内容は、…

マイルストーン

俺は、ダーティーハリーが好きだ。いや、こう言うと誤解されるかもしれないが、44マグナムぶっ放しだとか、バスジャックのシーンなんかにグッときてるわけじゃないぜ。ダーティーハリーっていうと、どうもデカい拳銃の方ばかり注目されちまっていけねえや。…

続・顔

街ですれ違う人、人、人。おい、あんた。あんたが向かう先、俺と逆。一体どこに行こうってのさ。教えてくれよ。 そのすれ違う顔から、俺が今までの人生で会ってきた顔をあぶり出す。 取り引き先の彼、息子の友達の親、アイツ、高校時代の教師、あの時飲んだ…

今夜、ハードロック・カフェにて

「後輩君、今年のフジロックのメンツ、どうよ?」 「まあ、我々オールドスクールなニューウェーブ・ファンが注目するところは・・・」 「当然、THE CUREだろ」 「ですよね」 「問題は、CUREが何曜日のトリかって事だ」 「あー。日曜じゃないですか?土曜日は…

ウーマックの落し物

ああ、わかっちゃいるさ。全て俺がぶち壊したんだ。海外ドラマ中毒の俺は、ミオの事を全く構ってやれなかった。最初は一緒に見てたんだぜ、海外ドラマ。だけどアイツはいつだって、「今のどういう意味?」だとか、「この人が犯人かな?」だとか、俺が一番嫌…

今夜、ハードロック・カフェにて

「なぁ、後輩君」 「なんすか?」 「最近さあ、電子マネーって普及してきてるじゃない。あれ実際、どうなの?」 「わたし、当然使ってますよ。お釣りでもらう小銭とか、結局使わないでしまい失くしたりするじゃないですか。それが無くなったので、その分節約…

憎いアイツ

私はアイツが嫌いだ。幼少の頃からずっと嫌いだ。成長とともにたくさんの嫌いなものを克服してきたが、アイツだけはどうにも食えない憎い奴だ。 今日も食卓にアイツが来ると、息子達が声を揃えて私にプレッシャーをかける。 「何でも好き嫌い無く食べましょ…

ナムパ

最近、街でもすっかり見なくなったな、ナンパ。もはや死語&死文化なんじゃないだろうか、ナンパは。かつては、「お2人は、ナンパがきっかけでゴールイン!」なんて結婚式にも出くわしたし、大阪にはナンパ橋っていうそのものズバリの名前の橋(正確には、戎…

ワタリさんの事

なぜか最近、頻繁にあの人の事を思い出すので、書いておく事にする。 ワタリさんだ。ワタリさんと共に働いていたのは、今から15年くらい前の事だ。ワタリさんは、無口で職人肌の渋いオッサンだった。頼み事をすれば、なんでも二つ返事で引き受けてくれる人で…

突然ブレイドの如く

通勤時、車を運転していると、目に飛び込む朝日がやたら眩しい。改めて自分が毎日、東へ東へと向かって運転している事を思い知る。我が両眼は、ずっとずっと危険な状態に晒されていたのだ。マズイぞ。早速、目を防御するサングラスを買いに行った。 サングラ…