切ない刹那

深夜に車を運転していた。大きな坂道にさしかかり、
対向車のライトが雨に濡れたアスファルトに反射して坂道全体がキラキラと光に包まれる様子を見て、
不覚にも泣きそうになっちまった。あまりにもきれいだったから。
きっと蛾なんかは、泣きながらライトに突っ込んでいくんだろうな。そんな気がしたよ。
いや、もしかしたらその時に車の中で聴いていたフレーミング・リップスの曲のせいかもしれない。
”切ない”感覚って、ガキの頃はなかったような気がする。
ガキの頃を思い出すと切なくなるけどね。