コロンボ2

― 前回までのあらすじ ―
池袋にある「コロンボ」という名のレストラン。
そのネーミングセンスについて毎日毎日熱く語り合っていた俺とアルバイト山田君は、遂にコロンボへの潜入捜査を試みた。
そこで二人が目にしたものは、予想に反して刑事コロンボ臭皆無のごくごく普通のありふれたレストランであった。
落胆する俺。
「フォークとピーター・フォークがかかってるんじゃないですか?」というアルバイト山田君のひと言が店内に虚しくこだまする。
うちひしがれて店を出る俺。真相を聞くのが恐かった・・・。
しかし、アルバイト山田君が勇気を振り絞ってコロンボのカミさんに真相を確認していた!
6日間の沈黙を破り、遂に語られるその真相とは !?


カミさん「そうねぇ、もともとは”クロンボ”っていう名前だったのよ。
それがね、昔、トルコがソープランドって名前に改名したニュースを見てね、
ウチもこのままだと六本木あたりのブラザー達から「差別用語じゃないか!」ってクレームがくるわよって話になって、
それじゃぁ、一文字変えて”コロンボ”にしようかってことで変えたのよー。」
・・・。
その後、アルバイト山田君と、これまた一度入ってみたかった池袋の”談話室”で梅こぶ茶を飲んだ。
”談話室”も我々の予想に反してごくごく普通の喫茶店だった・・・。
(我々は、多数のヨボヨボの老人達があちらこちらでひそひそ話をしている空間を想像していた)

しかし今考えると、何故にクロンボって名前をつけたのかという疑問が残る。
もしかして、クロ○○っていう名前のコックがやっている店なのか・・・?だから俺はすいよせられたのか・・・?俺の生き別れの兄が・・・?
それとも全部アルバイト山田君の作り話なのか・・・?(真相が語られている間、俺は店の外にいた)
それは永遠の謎である。世の中には、永遠の謎にしておいた方がいいこともある。