誰もいないハイウェイ。車をとばしていたら、
助手席に小人がひょっこり現れた。
びっくりしてハイウェイのコンクリートの壁に車をガーッとこすっちまうところだったぜ。
小人は、「口を大きくお開けなさい」と言った。
口を開けて横目で小人を見やると、
小人は”もっと大きく”というジェスチャーをして飛び跳ねている。
アゴが外れんばかりに口を開けてやると、
小人は、「僕をつまんで食べちゃって下さい」と言った。
ちょうど腹が空いていたので、ヒョイとつまんで口に放り込んだ。
小人はまるで、アボガドにわさび醤油をつけたような味がした。
もっと小人が食いたいと思った。
それからハイウェイに乗る時はいつも、口を大きく開けて運転したけれど、
小人は二度と現れなかった。
ある時、スピード違反でオービスに引っ掛かり、警察に出頭した。
俺が行くと署内のポリスマン全員がいぶかしげな顔で俺を見た。
そこで見せられた写真には、口を人間の限界のネクストレベルの限界まで大きく開けた俺の姿が映ってた。
その写真をもらって帰り、木目のきれいな写真立てに入れて大事に飾りました。