今日、僕の庭に、手紙つきの赤い風船が舞い降りた。
手紙には、「大切に育ててくださいネ。毎日水をあげれば、きっと見たこともないくらいキレイな花が咲きますヨ!」
と書いてあり、一緒に小さなタネが同封されていた。
僕はそのタネを植えるための植木鉢を市場まで買いに行き、
店でいちばん素朴でずっと売れ残ってる感じの植木鉢を選んだ。
人差し指の第2間接分の穴をあけて、そこにタネをパラパラと落とした。
一緒に買ってきた小さな赤いじょうろで、早速水をチョロチョロとあげた。
今、どんな花がいつ頃咲くのかななんてことを考えながら、お気に入りのレコードに針を落としコーヒーを沸かしているところ。
ビターチョコレートみたいなコーヒーの香りと耳馴れたミュージックを楽しみながら、とても穏やかで幸せな空気に包まれている。
キレイな花が咲くことを待ち続けるこれからの俺の日々を想像して、そんな自分に酔った。