シン・シティ

みてきたぜ、シン・シティ
全くエグい映画だぜ。何の心の準備もしていかなかったんで、
さっき急いで胃袋につめこんだクソったれ味のクソったれハンバーガーをあやうくスクリーンにぶちまけちまうとこだった。
もっともそうでもしてやったほうが、この映画を見る環境に少しはふさわしくなったってなもんだ。
だいたいゴミひとつ落ちてないキレイな床、
長時間座っても疲れないやわらか広々シート、
必要以上にドデカいスクリーン、深く響く重低音、ガキの臭いみたいなポップコーン臭・・・
ここにある全てが、この映画にふさわしくない要素で溢れてるじゃないか。
気にいらねえ、こんな映画館はシン・シティにはふさわしくねぇよ。
俺は、ネズミとゴキブリがうろちょろしててトイレからションベンの臭いが漂うあの映画館の汚いスクリーンでみたかったぜ、シン・シティ
しかしそれを差っ引いても、俺は直接的な暴力描写にドン引きだった。全く共感できない。歳をとったってことなのか・・・。
かつてキル・ビルに失望した夜、井筒監督が同じようにキル・ビルを批判していて、ああ俺の感性はこんなジジイと同じ次元にまで落ちちまったか・・・と放心状態に陥ったことがあるけど(井筒監督、スマン。でもガキ帝国好きです)、今回もきっとそんな感じなんだろう。
R.ロドリゲスは大好きな映画監督だ。奴は直接的な暴力描写は、しそうでしない監督のはずだから、きっとフランク・ミラーの演出なのだろう。
とにかくシン・シティを解くカギを模索して歩いていると、ふと、信頼できるスルドい知人がこの映画を評して「北斗の拳」と言っていたのを思い出し、ハッとした。
北斗の拳の原作を知らない奴が、もしも、よくできた実写版(昔、よくできてない実写版が存在したようだが、そんなものは忘れちまった)を見たら、頭が爆発したり内臓が飛び出す描写は残酷で凶暴だと感じるだろう。
それと同じで、シン・シティの原作を読んでいない俺は、この暴力描写に引いちまったってわけだ。
だから、映画をより理解するカギは原作を読むことにあるのだと思う。ま、読まないけどな。
殺しをやりたいならゾンビだとか宇宙人だとか人間以外のものにしてほしいぜ。
でもクライヴ・オーウェンのエピソードは、「ストリート・オブ・ファイヤー」と「ガルシアの首」を思い出しちまって、ちょっと引き込まれたぞ。