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13金のaku夢

「明日は13日の金曜日だな。彼女とデートでイチャイチャはやめとけよ〜」
といっても、会社の若いのはピンとこないようで、ポカーンとしている。
「お、お前、ジェイソン知らねーのかよ!」「ハイ。なんすか?ジェイソンって?」
この若いのにジェイソンやホッケーマスクや刃渡りの長いナイフやらについて説明する気力は今の俺には全く無く、また一度話しだしたらジェイソンについて熱く語ってしまう自分がいる事も意識しつつ、やはりその語りの時間が本当にもったいねーなって気がしたので、ボクはそこで会話を打ち切った。
いや〜、ジェイソン、いい感じで風化してるよ...。
それより、今日俺が確認しておきたい事は、フレディですよ!エルム街の悪夢のフレディです。
実は、俺にもフレディが取り付いているのだ。
なんだかいつも定期的にみる恐い夢がある。それは、
「大学のテストの範囲を教授が言う大事な大事なテスト直前の授業に、寝坊して出席できない」
という夢だ。
自慢じゃないが、大学は2年・3年とほとんど行かなかったので、大学4年後期はそりゃあ苦労&苦労&苦労した。
数少ない友人に頼ろうにも、4年になるとみんなほとんど単位を取得してしまっている&大学に来ないので、ノートのコピーすら手に入らない状況下の孤独な戦いを強いられた。顔も知らない1年生に「お願いです。その教科書とノートをコピーさせて下さい。私?通りすがりの4年生です」と平気で言えるようになっていた。思えばあの時、俺は「プライド」って奴との決別を果たした。
(※こんな俺でも、大学1年の入学時は、キャンパスで浮かれまくる学生達との温度差に違和感を感じ、タクシードライバーのトラビスよろしく「どこから湧いてきたこのウジ虫ども、マシンガンで一掃してやるよ」と本気で思っていた(今思うと、恐え〜よ、俺。ホント病んでたんだな〜)。)
夜中に田舎に電話して、「もしかすると...卒業ヤバいかも」はじめて母親にそう告白した。すると母は、「卒業できなかったら勘当だ!」と言った。俺はそれを「感動だ!」と取り違え、
どんだけビッグ・ハートなんだよ、うちの親...と心に熱き涙して逆に奮起したエピソードも、いまやいい思い出です。
仕送りのために病弱な体に鞭打って己の寿命と引き換えにせっせとパートに励んだお袋、本当にスマン。その命の金のほとんどは、ロックの名盤に化けてしまった。
我が大学の卒業者は、卒業式前夜、学部の掲示板にまるで合格発表のように学生番号を掲示される。当日の朝、掲示板に自分の番号をみつけたボクは、まるでプラトーンのエリアス軍曹のように、跪いて両手を挙げ、天を仰いだ。翌日の卒業式はサボったというか飲みすぎて出れなかった。

あれから約15年の月日が流れたっていうのに、俺は今でも大学の試験の亡霊に怯えているわけで、真面目にコツコツやらなかった代償はえらく高くついたなと感じている。
誰か、フレディを倒す方法を教えてください。まさか、実家に眠るあの大量の名盤群が原因なのだろうか?