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アムスの思い出

ちょうど一年前、仕事でアムステルダムに行きました。

街中のいたる所にデビッド・ボウイのポスター(というよりも、アラジン・セインのポスターと言ったほうがみんなイメージしやすいかな)が貼ってあり、

「あれ、アムスでライブでもやんのかな?・・・どうせ行ってる時間無いしな」なんて思っていたけれど、今思えば、あれ、「デビッド・ボウイ展」のポスターだったんだな。

そして、ボウイがお亡くなりになられて、これから日本でデビッド・ボウイ展が開催されるって流れ、やっぱりなにかのサインのような気がしてならない今日この頃です。

 

せっかくアムスに来たんだからと、一緒に来た退屈な仕事連中の奴らは無視して、一人で街に出た。目的は、夜のクラビングの下見だ。

大昔に聴いた電気グルーブのラジオで、「アムスのクラブはぶっとんでてサイコーだぜ」っていう石野卓球氏の言葉が思い出される。なんてったってこの街は、フリードラッグ、フリーセックスだからな、おい!ロッケンロー!

最初に行きたいクラブの場所を探して歩いていると、金髪の女の子2人組に話しかけられる。さっそくきやがったか!フリーセックスの街め!!・・・とは思わず、どうせ商売女だろこのビッチ!と「ノー!ノー!ノー!」と東南アジアで覚えた拒絶方法で完全スルーする。途中、観光客しか行かないようなベタなお土産物屋さんを覗いていたら、さっきの金髪女二人組もそこにいた。・・・あれ?もしかして俺、あいつらに道を訪ねられたのか?体の営業を受けていた訳ではなく、ロコに間違われたのか?この俺がアムスッ子に??しかし、これで俄然自身が付いて、絶対に夜遊びに出る事を決意する。

仕事連中との退屈きわまりない夕食時間を終え、「今日は疲れたので先に休みます」と告げ、先にホテルに戻る。退屈な連中共は、「飾り窓に行きたい」だの貧困な思考回路で喚いていたが、”俺はお前らと違ってロコと間違えられるくらいこの街に馴染んでるんだよ”と、完全に見下して、国交を断絶する。ホテルに戻りクラブ仕様の服装に着替え、宿泊ホテルから徒歩で行ける距離でとあらかじめ下見しておいたクラブへ向かう。最初は、Paradisoだ。ここは、もともと教会を改装したクラブで、雰囲気がいい!しかし、残念ながらお目当てのアーティストの時間が終わってしまっていた。チクショー!仕方なく、2件目、melk wegへ。受付で、「なんでもいいからおすすめのアーティスト頼む」と告げると、KATE BOYというアーティストを勧められる。その名前からなんとなく一抹の不安を覚えるが、ま、いいか。

クラブ内に入ると、雑居ビルみたいな感じで何階もの階層に分かれており、意外に狭い。なんだか居心地悪いな、おい。

KATE BOYの出番を待ち、前座の気持ち悪いバンドの演奏を見る。最初、これがKATE BOYなのか?と思いっきり失望するが、どうやらこいつらは前座だという事に即気付く。客層は・・・地味だ。ダサイ。大人しい。どうやら俺、melk wegの受付では、ロコに間違われる奇跡なんか1ミクロンも起きずに、この底辺のカテゴリーに分類されたという悲しい現実に叩きのめされる。いや、まだわからんぞ。KATE BOYが出る頃には、この客全員がぶっ飛びまくって盛り上がるのかもしれない。などと考えながらもうビールを何杯も飲んでしまっている。でも、全然酔っぱらわないんだな。

いよいよKATE BOYが登場してきた。可愛らしい女性ボーカル。音は、ペラッペラのデペッシュ・モードだな、これ。う〜ん、ちょっと俺には・・・キツい。客も増えてフロアはギュウギュウすし詰め状態だが、客層は相変わらずダサイ。ってことで、ラストまで見ずに出てきてしまいました。melk wegの入り口には、平日の深夜だってのに、すごい人の数!きっとこいつらの盛り上がりタイムはこれからなんだろうな。なんだよ、この街の住人は!いつ仕事してるんだよ(怒)。

なんか、現実忘れちまうぐらいぶっ飛びたかったけれど、そういうの、もう無理なんかな〜。日本では無理だから、アムスには期待していたんだけどね〜。

帰りは、なんだかさ、ルー・リードの「ワイルドサイドを歩け」を歌いたくなっちまってさ、ちょっとでっかい声で歌っちまったよ。誰にも聞こえてなかったと思うけど、もしかしたらあそこの柱に貼ってあったポスターのボウイには、聞かれてたかもしれねえな。

 

記念にKate Boy貼っときますね。


Kate Boy - Midnight Sun