ドブネ〜ズミ   ミたいに

子供と一緒にブルーハーツを聴いている。

子供から「ドブネズミって本当に美しいの?」と訪ねられ、返答に困る。

え〜と・・・ドブネズミ、見た事無いよね。へたしたらドブもネズミも知らないか。参ったな。

 

でも正直、俺、リアルタイムではあまりブルーハーツ聴いてなかったんだよね。

同世代の友人達がブルーハーツで盛り上がっている頃、僕はザ・クラッシュを聴いていた。英語はさっぱりわからなかったけど、「白い暴動」とか「ロンドン・バーニング」とか、(歌詞の対訳を読んでも意味がさっぱりわからなかったのは内緒だけど・・・)クラッシュの皆さんが何かに怒りまくっている事はよーくわかった。特に”体制”ってやつにね。高校生の僕は、学業や、恋愛や、スポーツや、人間関係や、上手くいかない事全て”体制”のせいにして、勝手に怒りまくっていた。だから、「ブルーハーツ、その程度の怒りじゃ体制に抗えないぜ」って思ってた。

でもブルーハーツ、やっぱり見逃せないパワーがあったよね。

意外と好きなのは、後期の曲だったりする。夕暮れとか、千のバイオリンとか、夢とかさ。

 

 最近、歳をとったせいか、「疲れた〜、疲れたな〜」って台詞が口癖になってしまい、たいして疲れていない時でも、職場・家庭などで連発している自分がいる。ある日、育ち盛りの息子達が「疲れた〜、疲れたな〜」と呟いているのを見て、ゾッとした。いかん、いかん。俺がなんの気無しに発する”負のオーラ”という病原菌が、いつの間にか家庭内に蔓延しているではないか!

 その日から、新しい口癖を考えることにした。「ガンバレ!」ってのはどうだろう。口に出して言ってみると、ブルーハーツ的な高揚感があるが、”現状に満足してないから上げていこう”といった”見上げ目線”がものすごく不快なので、却下(同様の理由で中島みゆき的な「ファイト!」も却下)。ここは、上から目線で「幸せだな〜」ってのはどうだろう。その発語の気恥ずかしさから思わず顔面筋肉の弛緩(ニヤケ)を伴うが、割としっくりくる。ただ、おそらく日本で一番このセリフを発していると思われる若大将の人生がそれほど幸せに見えない点が気になるが・・・。あと、とても会社では言えねーよなー。ここは、「バッチこ〜い!」ってのはどうだ・・・などと自宅の洗面台の前で色々なセリフをひとりごつ、2016年冬。