謝罪の黙示録

「おい、開けろ!おい!」

「こんな時間になんだろう?」

「早く開けろ!」

「はいはい、ちょっと待って下さいね。え?あなた達は?」

「我々は、サイバー警察だ」

「サイバー警察?」

「なんだ、貴様、サイバー警察も知らんのか。まあ、いい。お前、猥褻な内容の文章をネット上にたくさんあげているだろ?電脳罪だ。法律違反により逮捕する」

「えっ?ちょっと、ちょっと、待って下さいよ。電脳罪ってなんですか?」

「貴様、電脳罪も知らんのか?先の国会で可決されたネット上の猥褻な表現を規制する法律だ」

「いやいや、私、ネット上に猥褻な表現なんてアップしてないですよ。人違いじゃないですか」

「何をスッとぼけている。貴様の管理するCKレコードとかいうブログの事だ」

「あ〜。あれは、死んだ親父が運営していたブログで、亡くなる際に「俺の遺書みたいなもんだ」って私に託されたものです。父の意を汲んで、そのまま公開してますが・・・。父はロックを愛する熱いハートを持った人間でした。決して猥褻な内容などでは・・・」

「うるさい!では、2017年7月5日の日記を見ろ。○○○とある。○○○という表現は、法律で使用を禁止されている」

「○○○がですか?じゃあ、仮面ライダー○○○は?」

「正しくは、仮面ライダー・オーズだ。○○○は、もともと仮面ライダー・マニアしか使っていない隠語表現だ。さては貴様、仮面ライダー・マニアだな?暴力的描写が多い平成仮面ライダーについても、視聴を規制する法案が今国会で審議中だ」

「じゃあ、○○○は、すぐに削除します」

「それで済むと思うな!他にもたくさんあるぞ。次は、2017年6月17日のビッグ・ソーセージだ」

「え⁉︎ビッグ・ソーセージの何がいけないんですか?」

「うるさい。法の別表に『使用してはいけない言葉』と、ちゃんと定めてある」

「え!同じ日の日記の、駅弁スタイルの方がよっぽどヒドイじゃないですか?」

「駅弁スタイルとは一言も書いてないぞ。それにEKIBENというアルファベット表記を用いていればOKだ」

「なんすか、その下らねえ法律は(怒)」

「貴様、国家を侮辱したな!貴様を危険分子とみなし、逮捕する」

 

・・・将来、僕が死んだ後、こんな事になったら本当に申し訳ないね。だから先に謝っておくよ。 ゴメン。でもブログは続けさせてくれよな。

 

 君達が庭で、「絶望的にポイゾンだぜー!」と叫んで遊んでいる姿を、縁側に座って眺めながら。

(匿名であれば、)言いたい事がまだまだ言えるこんな世の中の幸せをかみしめながら。