君の名は。今更見ました。

「意外にスゴくおもしろかったです。是非、見てください」

義弟(イケメン)からサラリと爽やかに勧められ、重い腰を上げようやく鑑賞。

 

※ こっからネタバレ。閲覧注意 ※

 

確かにおもしろかった。

映像もぐっと引き込んでくるパワーと、まるで「指でスワイプしてぐわっと広がっていく」スケール感がある。

でも、この最後のモワモワした感じはなんなんだろう?最後、離れ離れ(?)になった2人はようやく出会うことができて、ハッピーエンドを迎えるってのに。

映画の終盤、「出会わない方がいいのにな・・・どうせ出会って終わりなんだろ?・・・ああ、絶対出会わない方がいいのにな・・・」ってずっと念仏のように唱えてる自分がいた。なんでだ?

 

自分には、「映画の鑑賞スタイル」と、「映画の感想スタイル」がある。前者は、映画の登場人物にどっぷりと自分自身を重ね合わせて見るのが、僕のスタイルだ。後者は、ニュートラルな視点で、万人が見る事を意識して語らなければならないと思っている(正直、僕はこれが苦手だ)。それと、「ありえない」という批判もNGだ。映画なんだから、ありえない話で当たり前だと思っている。

 

で、厄介なのは「君の名は。」だ。後者視点でいけば、傑作。これはヒットする映画だよね。ロマンチックだし、夢もある。

前者視点だと、あまり映画に入り込めてない自分がいる。どうやら僕は、「君の名は。」を見るには、ずいぶんと歳をとりすぎてしまったようだ。

 

ここは、ハードロック・カフェ先輩に登場願い、自由に語ってもらうことにしよう。

 

※ 今夜、ハードロック・カフェにて※

 

「先輩、君の名は。見てくれましたか?」

「あ〜、DVD貸してくれてありがとね。見たよ」

「どうでした?」

「揉んでたね」

「揉んでましたね」

「何回も揉んでたね」

「新海監督、やってくれましたね」

「でも、ほじくってなかったね」

「さすがにそれは映倫に引っかかるでしょ」

「俺さ、残念ながら自他共に認めるブサメンだからさ、いまいち入り込めなかったんだよね〜」

「まあ、確かに男側の主人公と先輩の共通点、何一つ無いっすからね」

「うるさいよ。監督は恐らく俺のようなモテ無い中年層はこの映画を見ないと見切って、ハナから切り捨てたな」

 「そういえば最近、先輩が見に行った映画って・・・」

「マッドマックス怒りのデスロードだけど」

「笑。新海監督、デスロード層は確実にブッた切りましたね」

「結局さあ、イケメンと美少女だけに限られた夢物語だろ。俺達デスローダーにとっちゃあ、そこに感動なんて見出せ無いよね。勝手にやってろって感じだよな」

「''俺達''って先輩と一緒の括りにしないでくださいよ。僕は入り込みましたし、普通の恋愛映画では無い独特の世界をうまく描いてたと思いますよ」

「あ!フライデー・アイム・イン・ラブかかった!」

「いつの間にリクエストしてたんですか!」

「後輩君はさ、もう結婚しちゃってるから、これから運命の出会いなんて無いじゃない」

「まあ、そうすね」

「そこいくと、俺なんてまだ独身だからさ、金曜日に恋に落ちるチャンス、まだまだたくさんあるんだよね」

「なんか気持ち悪いすね」

「あの「ずっと誰かを探してるような気がする」って感覚、あれだけは良くわかるわ〜」

「そうすか」

「もし仮にだよ、俺が美少女に入れ替わったとして、美少女、俺の事を探しに来てくれるかな?」

「絶対に来ないでしょうね」

「俺は探すけどね」

「探してほしくないと思いますよ」

「地獄の果てまで探すよ」

「まさにデスロードじゃないですか」

「名前は忘れても、揉んだ感触は絶対に忘れないから」

「またそこいきますか」