ゲロまみれの2

かつては、つい酒を飲み過ぎてしまう癖があって、よくトイレで便器抱えて吐いていた。あるときトイレの壁が鏡張りのクラブがあって、例によって全力で吐いてた時にふと横の鏡に映る自分の姿を見ると、なんかに似てる。なんだ?それは、2だった。数字の2だった。

トレインスポッティング2を見たよ。う〜ん。果たしてこれを撮る必要はあったのだろうか?なんだこの拭い去れない残尿感みたいな不快な感じは。例えるならば、魔が差して田舎の同窓会に参加しちまった時の、「あーやっぱり行かなければよかった」って思いながら、特急列車で遠ざかる景色をボーッと見てる時の感じ。または、「俺たちの旅」の20年後のドラマを無理矢理見させられた、あの時の感じ。

ネタバレ?関係無ぇや。1996年のトレインスポッティングの空気感にリアルタイムで少しでも触れる事ができて、なおかつあの世界観に少しでもノれた方達には、「絶対に見るな!」と言っておきたい。

オリジナル・キャスト再集結?関係無ぇや。残念ながら、あの時のギラギラした狂った感じが、キャスト全員薄れてしまっている。認めたくはないが、狂気ってやつは若さに宿るのかもしれない。

ユアン・マクレガー:46歳

シック・ボーイの奴:44歳

ロバート・カーライル:56歳

スパッドの奴:45歳

と、カーライル以外は自分と同世代という事もあって、なんだか見てるのが辛くなっちまったな。

ラストシーンは、イギー・ポップのラストフォーライフをアナログレコードでかけて、レントンが部屋で1人踊り狂うシーンで終わるのだが、もし自分が映画監督になるチャンスがあっても、あんなラストシーンは絶対に撮りたくないな。やっぱりアンダーワールドのボーンスリッピーに乗せて旅立っていく朝焼けのラストシーンが最高であって、わざわざ20年後に俺の大切なあのラストシーンを否定しに帰ってくるんじゃねーよ!レンタル屋の1番目立つ所にいるんじゃねーよ!チクショウめ!

台風が過ぎ去り、今日は快晴だ。久しぶりにピタピタの水色のTシャツをタンスから引っ張り出した。あの頃よりもピタピタのスキニージーンズとコンバースを履いて、助走を省いて全力疾走で走り出す。と、つまづいて、ひっくり返って、数字の2のように道路に突き刺さった。