シーン

朝が寒い。早朝の出張はコタえるよ。駅から離れた駐車場に車を停め、ドアをバタンと閉める。寒い。背中を丸めて歩き出す。吐く息が白い。誰もいないストリート。朝焼けでオレンジ色に染まってらあ。踵が奏でるコツコツとした歩み音。

ん?なんか、映画のオープニングみたいじゃないか。俺は映画監督になった気分で、このシーンに合う音楽を考える。あ、あの曲がいいな!なんて曲だったかな・・・?えっと、確か・・・ランディ・クロフォード!ストリートライフだ!聴いていると、なにかが始まりそうな、そんなワクワクした気持ちになる最高のオープニング曲。カメラは、引きで俺の歩いている姿を撮る。あ!最初はヘリコプターからの空撮がいいな。それがだんだんズームしていって、歩いている俺のシーンに繋がる。いいぞ!で、この人っ子一人いない寂れた街を歩く事で、街の腐敗も表現できる。ストリート・ラーイフ!(ホーン・セクション)パラパ、ッパー!

 

と、興奮気味にここまで考えて、それが、バート・レイノルズ主演のシャーキーズ・マシーンのオープニングと全く同じだという事に気付く。だが、シャーキーズ・マシーンの内容は、すっかり忘れてしまっている。確か、レイノルズがシャーキーっていう名前のデカ(刑事)で・・・シャーキーのマシーンって、結局、何の事だったかな?確か、チン◯の事ではなかったよな。

 

誰が言ったか知らないが、「全ての音は鳴らされてしまった」ってセリフ。もしかしたら、全てのシーンも、もう撮られちまっているのかもしれないな。

 

 ためしに検索したら、出てきた。いい時代になったもんだ。


Sharky's Machine Opening