今夜、ハードロックカフェにて

「先輩、ハードロック来るの久しぶりですね」

「まあな。俺も色々と考える事があってな」

「先輩がですか?」

「いいか、これ誰にも言うなよ。実は俺さ、起業しようかと思ってるんだよ」

「ええ?先輩がですか?」

「そうだ」

「何やるんですか?まさか、以前から熱く語ってた「老人ホームと風俗がハイブリッドした施設」を遂にですか?」

「まあ、それもいいんだけど、ビニール関係だね」

「あ!レコード屋ですか!いいな〜」

「いや、そっちのビニールじゃなくて、袋の方な」

「え?」

「ビニール袋だよ。なんか、コンビニでも有料化されるみたいじゃん」

「はあ」

「しかも、インドでは今、ビニール袋の使用自体が禁止されているらしいんだよ」

「はあ」

「これは、いずれ無くなるね」

「はあ」

「だけど、ビニール袋の需要って無くならないと思うんだよ」

「まあ、なにかと便利ですからね。雨の日とか」

「だろ。だから、今の内に、俺が世のビニール袋を全て買い占めようと思う。そしてネットで販売するんだ」

「はあ」

「会社の名前も決まってるんだよ」

「どんな名前ですか」

VOVOタウン

「思いっきりパクってるじゃないですか。しかも、その名前だと九州方面で営業できないじゃないですか」

「VOVOスーツ!」

「なんすか、それは?」

「ビニール袋素材のスーツ」

「わけがわからない」

「あ!カモン・アイリーンかかった!」

「っていつのまにリクエストしてたんすか!」

「いつまでも忘れるな、サーチング・フォー・ア・ヤング・ソウル・レベルって事よ」

Come On Eileen

Come On Eileen