ミックス・テープ作成記

「あなた、音楽好きなんだから、バスケの練習中に流すBGMを作ってよ」と、カミさんから頼まれる。なんでも、最近、ミニバス少年団の練習中に体育館で音楽を流し始めたらしい。

「そんなの、ガキ供が大好きなヨネヅとかワニマ流しとけばいいじゃん」

「それがね、コーチに本場のブラザーがいて、その人が「ヤッパ洋楽がいいYOメ〜ン」って言ってきたの。だから、あ!ウチのダンナ、洋楽詳しい!って言って、引き受けてきちゃった!」

「 いやそんな、!マーク多めで明るく言われても・・・。俺、確かに洋楽は好きだけど、どちらかというと内向的なジャンルの音楽が好きで、バスケの音楽とかは知らねーぞ」

「あ、意外なリアクション。だって、あなたこういう仕事好きでしょ。普段、少年団で全く役に立ってないんだから、これくらい協力してよ。っていうか、ここ多分、あなたが存在感示せる最後のチャンスだよ」

まあ、言われてみればその通り。渋々ながらそのオファーを受け入れる事にした。しかし、バスケ中に聴く音楽か・・・。多分、ヒップホップだよね。はっきり言って、最近のヒップホップ事情には疎い。俺のヒップホップは、カニエが熊のぬいぐるみ着てるあたりで止まってるんだよな。

 

実は、俺の中での「バスケ音楽」ってのがある。それは、NBAの試合中に流れてるオルガンのサウンドだ。かつてBS放送で初めて見たマイケル・ジョーダンがいた頃のシカゴ・ブルズの試合。ジョーダンやピッペンの躍動するプレーに合わせて縦横無尽に響き渡るオルガンサウンドにノックアウトされた。もしかしたら、あの影響からジミー・スミスやジョージ・フェイムを聴き始めたのかもしれない、とすら思える。(まあそれは言い過ぎで、本当はスティーブ・ウインウッドとかミック・タルボットとかの影響なんだけどさ。)あのオルガンの音こそ、まさにバスケのサウンドトラックだよな。

ネットで色々調べてみたら、あの音は、「アリーナ・サウンド(Arena Sound)」って言うらしい。でも、公式な音源はどこを探しても無い。仕方なくYouTubeに上がっているものをいくつかダウンロードする。残念ながら、少年団でNBAをチェックしてるのはウチの家族ともう一家族だけなんだが、コーチ達はきっと喜んでくれるはずだ。 

問題はヒップホップだが、ここは開き直ってオールド・スクール多めで選曲する事を決断。あれこれ選曲をしていると、なぜか突然ジーザス&メリーチェインのネバーアンダースタンディングをぶち込みたい衝動に襲われる。あれ、体育館で大音量で流したらさぞかしカッコいいだろうな〜。その衝動を我慢して、あまり詳しくないケンドリック・ラマーなんかをチョイスする。と、ここでまた突然ピクシーズのディベイサーをぶち込みたい衝動に襲われる。あれも体育館で大音量で流して〜な〜。そんな衝動を抑えながら作ったミックス・テープは、下記。

 

1. Queen / We Will Rock You

(この曲を最初に選んだ理由は、試合のジャンプボールの際に子供達が足を鳴らしながら「飛〜べ〜、飛〜べ〜、〇〇」って歌うから)

2. Avicii / Wake Me Up

3. Public Enemy / He Got Game

4.(Arena Sound)

5. Kanye West / Stronger

6. Eric B. & Rakim / Juice

7. House of Pain / Jump Around

8.(Arena Sound)

9. White Stripes / Seven Nation Army

10. Gary Glitter / Rock and Roll Part 2

11. De La Soul / Roller Skating Jam Named “Saturdays”

12. Kendrick Lamar, SZA / All The Stars

13.(Arena Sound)

14. Major Lazer / Know No Better

15. Robert Glasper / I Stand Alone

16. 映画「ロッキー」のテーマ

 

以上。

自分ではいい出来だな〜って通勤中に聴いたりしているが、子供達が言うには、少年団では途中でよく止められているらしい。なんだよ。どうせ止められちまうくらいなら、ジーザス&メリーチェインぶち込んどきゃよかったな。